「小川の子守り歌」(「美しい水車場の娘」第20曲)

W・ミュラー詩

Y・C・M邦詩

眠りなさい、目を閉じて

眠りなさい、目を閉じて

疲れ果てた子よ、さあ眠りなさい

まごころはここにあるから

まごころはここにあるから

波のせせらぎを聞きながら

流れにまかせて眠りなさい

眠りなさい、このベットで

眠りなさい、このベットで

青く輝く小部屋の中で

おいで、おいで、ユラユラと

おいで、おいで、ユラユラと

波を立ててこの子を

波の音で眠らせて

狩りの笛が聞こえたら

狩りの笛が聞こえたら

波を立てて、邪魔してやろう

こっちを向くな、青い草花

こっちを向くな、青い草花

この子の夢を覚ますから

この子の夢を覚ますから

離れなさい、この道を

あっちへお行き、イジワルな娘(こ)よ

影を見せて泣かせるな!

こっちへ投げろ、そのハンカチを

こっちへ投げろ、そのハンカチを

この子の目をふさいでやる

この子の目をふさいでやる

眠りなさい、明日まで

眠りなさい、明日まで

悲しみも喜びも

月が上り、霧が晴れてく

月が上り、霧が晴れてく

その上の天は高い空

その上の天は遠い空



 

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