「母なる大地」

レオポルド・G・シュトルベルク詩 Y・C・M邦詩

 

この世は息苦しい。死の眠りがほしい。

死の息吹が吹いて来る。萎えた葉が地に沈む。

月の光も、露のしずくも、墓場へ、花園のように。

でも、涙が落ち、やさしい希望の光が。

母の愛に包まれて、ものはみな地に沈む。

間近に見つめて、母の膝に憩おう。

鮮やかな眼の光、身に浴びたまま憩おう。

 

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