「まぼろし」(「冬の旅」第十九曲)

W・ミュラー詩

Y・C・M邦詩

光の群れが踊る

あとについて進もう

行く道はまだ遠い

さすらいの果てまで

ああ、ツキがないなら

せめて、騙してほしい

氷と闇の向こうに

暖かな家がある

待つ人さえいると

まぼろしの仕業で






 

 

→「冬の旅・目次」へ戻る