Z:ピアノ五重奏曲、四重奏曲、三重奏曲。

1:D667:五重奏曲イ長調、作品114、遺作(「マス五重奏曲」)。

ピアノ、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス(ビオローネ)。1819年作曲?
第一楽章 アレグロ・ビバーチェ、イ長調、4/4拍子(317小節)。−第二楽章 アンダンテ、へ長調、3/4拍子(121小節)。−第三楽章 スケルツォ(プレスト)+トリオ、A−D(104+66小節)。−第四楽章 テーマ:アンダンティーノ、二長調、2/4拍子(20小節)+6つの変奏曲(21〜172小節)。−第五楽章 アレグロ・ジュースト、イ長調、2/4拍子(472小節)。
初版は1829年(ヨーゼフ・チェルニーにより発行)。
註:シューベルトは1819年、1823年、更に1825年の夏にシュタイルに滞在したが、この時曲を献呈したS・パウムガルトナーが楽器の編成、それにメロディーをリード「マス(D550)」から採るように指示した、といわれる。

2:D487:ピアノ四重奏へ長調のアダージョとロンド・コンチェルタンテ
ピアノ、バイオリン、ビオラ、チェロ。1816年10月作曲。
アダージョ−アレグロ・ビバーチェ、3/4−2/4拍子(65+571小節)。
初版は1865年(A・O・ウィッツェンドルフ刊行)。

3:D898:ピアノ、バイオリン、チェロのためのトリオ変ロ長調、作品99、遺作。
1828年作曲?
第一楽章 アレグロ・モデラート、変ロ長調4/4拍子(316小節)。−第二楽章 アンダンテ・ポコ・モッソ、変ホ長調、6/8拍子(132小節)。−第三楽章 スケルツォ(アレグロ)+トリオ、B−Es(95+56小節)。−第四楽章 ロンド:アレグロ・ビバーチェ、変ロ長調、2/4拍子(654小節)。
初版は1836年(ディアベリ書店より「グランド・トリオ第一番」として発行)。

4:D929:ピアノ、バイオリン、チェロのためのトリオ変ホ長調、作品100。
1827年11月作曲開始。
第一楽章 アレグロ、変ホ長調、3/4拍子(634小節)。−第二楽章 アンダンテ・コン・モート、ハ短調、2/4拍子(212小節)。−第三楽章 スケルツァント(アレグロ・モデラート)+トリオ、Es−As(87+87小節)。−第四楽章 アレグロ・モデラート、変ホ長調6/8拍子(846小節。初版では748小節に短縮されている)。
初版は1828年(ライプチヒのプロープスト書店から発行。第四楽章は短縮されている)。1975年(新全集版。第四楽章は短縮されていない)。

5:D897:ピアノ、バイオリン、チェロのためのトリオ変ホ長調、作品148、遺作(「ノットゥルノ」)。
1828年作曲?
アダージョ、4/4拍子・アラ・ブレーベ(147小節)。
初版は1846年(ディアベリ書店より「ノクチュルヌ」として発行)。
註:初版のタイトルはシューベルト自身のものではない。
 

:D28:ピアノ、バイオリン、チェロのためのトリオ変ロ長調。
1812年7月27日〜8月28日にかけて作曲。
アレグロ、4/4拍子(292小節)。
初版は1923年(ウィーン楽友協会出版局発行)。

 

*シューベルト作品カタログーワンポイントアドバイスー

調名の読み替えについて :

以下で調名がアルファベットで表示されているものは、ドイツ語の読み方に従って次のように読み替える。

C(大文字)はハ長調、c(小文字)はハ短調、Cisは嬰ハ長調、cisは嬰ハ短調、

D はニ長調、dはニ短調、Desは変ニ長調、Eはホ長調、eはホ短調、Esは変ホ長

調、以下

Fはヘ Gはト、Aはイ、Hはロ、 Bは変ロと読み、大文字は長調、小文字は短調、語尾に小文字でisが付く場合は嬰(エイ)、esまたは省略してsが付く場合は変(ヘン)という文字を頭に付けて読む。

→{ドレミファの起源】。

 




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