シューベルト歌曲
日本語で歌える邦詩集


このページは、国際フランツ・シューベルト協会が作成した、
シューベルト歌曲の日本語歌詞を掲載しています。
原詩の翻訳とは違って、この邦詩はメロディーに合わせて歌えるように作られています。

曲一覧
D.162 恋人は近くに
D.433 よろこび
D.450 アイスキュロスより断片
D.531 死と乙女
D.543 湖上にて
D.620 孤独
D.658 マリア
D.660 聖歌 第二
D.662 聖歌 第四
D.686 春の信仰
D.717 ズライカ I
D.720 ズライカ II
D.777 笑いと涙
D.827 夜と夢
D.852 全能
D.881 漁師の歌
D.882 春に
D.905 リュートに寄せて
D.912 戦闘の歌
D.932 十字軍
D.939 
D.943 流れの上で
D.965 岩の上の羊飼い



「恋人は近くに」
(Nähe des Geliebten)
D.162


J・ゲーテ詩
實吉晴夫邦詩

あなたの笑顔が 波間にきらめく
忘れられぬあのほほえみ 月影に浮かぶ

あなたは離れていても 消えはしない
真夜中でもふるえる僕をやさしく迎える

あなたのささやきが聞こえる 波間に
静かな森 耳をすませば 聞こえるささやき

恋人はいつもそばにいる いつでも
日は傾き 星がまたたく あなたの目のように !



「よろこび」
(Seligkeit)
D.433


L・ヘルティ詩
實吉晴夫邦詩

よろこびにあふれる 天国の広間
天使も聖者も 愛の歌うたう
生まれ変わって 一緒にうたおう
天国の歌

やさしい微笑みを たたえる花嫁
ハープにあわせて 歌い踊ろうよ
生まれ変わって 一緒にうたおう
天国の歌

この世にいるままで きみの微笑みを
ながめて暮らせば この世も天国
君がいれば 愛があれば
何もいらない



「アイスキュロスより断片」
(Fragment aus dem Aeschylus)
D.450


アイスキュロス原詩
J・マイアーホーファー独詩
實吉晴夫邦詩

正しい男はけっして不幸にはならない
どん底に落ちはしない
悪事を重ねたやつは時の波にもまれ
破れた船の帆にしがみつくだけ
叫んでも誰も答えない
うずまきの中 もがき叫ぶ声も
だれも聞きはしない
もがく声を聞いてくれる人はいない
神にのろわれて見捨てられる
わなにはまったあわれなやつ
罪の報いの岩に砕かれて沈む



「死と乙女」
(Der Tod und das Mädchen)
D.531


M・クラウディウス詩
實吉晴夫邦詩


乙女
「そばへこないで こわい死神
死ぬのはいやよ 
さわらないで さわらないで」

死神
「手を出して かわいい乙女
裁きに来たのではない
勇気を出せ このまま この腕の中で憩え」



「湖上にて」
(Auf dem See)
D.543


J・ゲーテ詩
實吉晴夫邦詩

命の糧 若い血を
思うままに吸い込み
ありのままの恵みを受け
水と空に包まれ
波にゆられながら小舟は進む
雲を突く山が行く手に迫る
白雲の上から山がのぞく

ああ 目をふさぐのか?
甘い夢が恋しくなったか?
夢の世界を捨てて
ありのままのこの世を
ありのまま楽しもう

波にきらめく 星の舞い姿
やわらかな霧が すべてを飲み込む
朝風の翼が 暗い入り江を包む 
澄んだ水に映る たわわに実る果実

波間にきらめく 数え切れぬ星屑
やわらかな霧が 遠い空まで包む
やわらかな霧が 遠くの空まで隠す
波間にきらめく星屑よ
数え切れない星屑よ 



「孤独」
(Einsamkeit)
D.620


J・マイヤーホーファー詩
實吉晴夫邦詩


孤独の身に祝福を 花に囲まれて
教会の屋根が 空にそびえ立つ 
音もなくひっそりと旅人を招く 聖なる露の瞳で
疲れた人を見つめている
すずやかな目の光で 疲れを癒してくれる
ああ でも血がさわぐ
神の家にいても若い血潮が
荒波がくる 胸の底から血がわきおこる
たちまちぼくの憩いも 幸せも波にさらわれていく
浮世の荒波に にぎやかな町
車が行き交う どこも人がいっぱい
色とりどりの 宝石のお店
赤や青の石に誘われる 
失った緑のかわりに
町を彩るあざやかな光の渦に目が眩む
宮殿の広間で踊り明かしても
憂鬱の花が咲くよ
まぶたを閉じれば 故郷の姿 羊を追う谷
静かな泉 青空と高い山 照り映える泉 もう帰れない
仲間を求めて行こう
仲間で手をつなぎ 声を合わせて歌う
険しい山道も 苦にもしないで歩ける
花咲く丘から 谷間の川へ下る 丘から小川へと下る
歩き続ければいつか芽生えるよ
心のきれいなきずなが
でも別れの日が来て またぼくは独りに
あこがれに耐えかねて
ふと空を見上げる 恋の星のまたたき
恋を告げる大気 恋の花の香り
恋が芽生える 恋の幸せをもとめよう
夢ごこちでさまよう
手を取り合って ことばのない語らい
夢うつつでさまよう
ブナの森と白い小川 砂漠のような荒れた土地でも
あまいあの娘の瞳が
たとえ修羅の巷でも 二人の愛できりぬける
たとえ修羅の巷でも 二人の愛できりぬける
でも武士の家の掟は破れぬ 背は向けられない
勤めを果たし 手柄をたてて名を上げねば
馬にまたがり 刀を抜いて 戦いに向かう 暗い戦場に出て行く
血に染まった戦死者たち 唇も目も破れて
勇敢にたたかったのに 誰一人家族に会えず
引き上げてくる兵士たちは 父親を亡くした家族が迎える
国の守りについた英雄も人殺し
自由の富を血であがなった
名誉はいらぬ おお 巷を離れ
森の緑を取り戻したい 都会を捨てて
緑の森へ帰っていこう 孤独に祝福を!
もみの木の木陰に 夕陽が舞い降りる 葉先を赤く染めて
ホトトギスが枝でないている 幹をえぐるキツツキ
激しい音をたてて下り降りる川 
命をかけて求めたすべては
霞か雲のように 空に消えてゆく
あこがれも孤独も 年寄りのものだ
この世の苦しみは
幸せの鍵となる 幸せの鍵となる



「マリア」
(Marie)
D.658


ノヴァーリス詩
飯野幸子邦詩

あまたの絵に描かれた
マリアよりさらに
わたしの見やるマリアの
聖い愛らしさ

この世のざわめきは
ちりと消え失せ
あまやかな天の国が
今こころを満たす



「聖歌 第二」
(Hymne II, Wenn ich ihn nur habe)
D.660


ノヴァーリス詩
飯野幸子邦詩

あの方さえ そばにいれば
まことを尽くして
主を慕い続ければ、
悩みは去り
愛と喜びに満たされる

あの方さえ そばにいれば
すべてを投げ打ち
主に従い歩もう、
狭き道を選んで
怖れず歩み続けよう

彼とともにいる所が
わたしの故郷
すべては与えられる、
彼のもとで再び会いみん
なつかしい人と



「聖歌 第四」
(Hymne IV, Ich sag es jedem, daß er lebt)
D.662


ノヴァーリス詩
飯野幸子邦詩

告げようみんなに 主はよみがえり
集いの中にいると
永遠にともにいて
永遠に生きていると

告げておくれ 友よ あなたの友に
すべての土地で天の国が明け初める
新しい国が

その時世界は 故郷となり
新しいいのちを
主のその手から 喜び受け取る

死の怖れは 深い海に沈み
すべての人は くもりなく見渡す
希望の明日を

主もたどられた 死の暗い道は
天の国へと続き
父の住む家に 迎えられる

いまや別れに涙はいらない
死の眠りさえ 慰めに満たされる
再会の約束に

燃えたつ思いで 美しい野辺に
おこないの種をまこう
やがて花をつける おこないの種を

主はよみがえり 生きておられる
すべての人よ この日を祝おう
復活のわかやぎを



「春の信仰」
(Frülingsglaube)
D.686


L・ウーラント詩
實吉晴夫邦詩

やわらかな春風が 昼も夜もそよそよと
吹きすぎるこの世は楽しみがいっぱい
よい香りがいっぱい ああ いっぱい
さあ、胸を張って行け
なにもかも 新しく生まれ変わる
生まれ変わる

世の中はなにもかも 日ごとに美しく
果てしない 春の日をよろこぶ
あの遠くの谷まで 燃える若葉 
さあ なやみを忘れて なにもかも
新しく生まれ変わる 生まれ変わる



「ズライカ II(西風)」
(Lachen und Weinen)
D.717


マリアンネ・フォン・ヴィレマー詩
實吉晴夫邦詩

高い山の峰から 風が吹いてくる
西風よ、お前こそ使い
今宵もひとり寝る
西風よ、私はひとり今宵もひとり寝る
お前の翼に乗って はるかな君を求める

花も木も森も丘も
涙に曇るこの夕暮れ
花も木も森も丘も
涙に曇る今宵

やさしい風に吹かれ 涙をしばし忘れ
はるかな彼方を見れば
浮かぶ君の笑顔
二度と会えぬ さだめなら
このまま死にたい

あの人に伝えて やさしい言葉で
悲しまないように 私は待ってると
私の太陽に 私は待ってると
そっと教えてよ あなたが生きがい

ほんとの幸せは ほんとの喜びは
あなたの腕の中だけに
そっと伝えてよ
あなただけが生きがいなの
そっと伝えてよ
あなただけが 生きがいだって
あなたは 生きがい



「ズライカ I(東風)」
Suleika I)
D.720


マリアンネ・フォン・ヴィレマー詩
實吉晴夫邦詩

さわやかな風が 便りをもって来る
愛するあなたの 声を運ぶ使い
傷つき疲れた わたしの心の友よ

ほこりを舞い上げる つむじ風のように
私の心の痛みを 吹き払って
私の真心を分ってくれるひと
やさしい風のように 胸の火を鎮めて
昔、私を愛した時のように
遠く引き離されても 心はひとつだから

このまま時が虚しく過ぎて
身の証も立たずに
ああ、せめても一度だけ
会える時ができさえすれば
風よ、舞い上がれ、あの人のいる方へ
私の心をうまく伝えておくれ
ああ、ああ、高い窓辺に
あの人が住んでいる

誠の愛のしるし 恋の息吹伝えて
あなたが抱きしめて
頬ずりをしてくれる時は いつも
誠の愛のしるし 恋の息吹に癒されて
両腕にしっかりと抱きしめられるのは
いつのことか
愛する心には かわりはないけれど
いつの日 また会える



「笑いと涙」
(Lachen und Weinen)
D.777


H・ハイネ詩
實吉晴夫邦詩

笑おうが泣こうが 同じことさ
短い命を楽しまなきゃ
生まれた甲斐がない
何故か悲しい 夕暮れになると
何故か分からない
何故か分からない

泣こうが笑おうが 同じことさ
短い命を楽しまなきゃ
夕べ泣いた私 今朝はもう
晴れ晴れとした顔で
けろりすましてる
けろりすましてる



「夜と夢」
(Nacht und Träume)
D.827


M・フォン・コリン詩
實吉晴夫邦詩

夜の帳は下り 闇の世界から
月にてらされて 夢の国へ 旅に出よう
楽しい夢の国 さまようわが心
たとえ覚めても 忘れはしない
帰れ もう一度 
優しい夢 もう一度



「全能」
(Die Allmacht)
D.852


J・ピュルカー詩
實吉晴夫邦詩

偉大な神よ
 天と地を創り守りたもう神
偉大な神よ 太陽も星もめぐらせ
猛り狂う嵐も逆巻く荒波も
 力をしめす  
猛り狂う嵐も逆巻く荒波も
 力をしめす  
限りない緑の森のざわめきにも
 黄金の穂にも
愛らしい花や木の葉に
果てしない夜空の星に
あまねく光を降り注ぐ神よ
愛らしい花や木の葉に
果てしない夜空の星に
あまねく光を降り注ぐ神よ
ときには雷や稲妻に怒りを知る
けれどふるえる胸は 
なおも神を求める
ふるえ戦く心は 神を求め続ける
空をあおげば数知れぬ星たちが
やさしい光を注ぐ 神の愛よ 
偉大な神よ あふれる愛の神 



「漁師の歌」
(Fischerweise)
D.881


F・シュレヒタ詩
杉山広司邦詩

漁師には悩みも 心配ごとも無い
そら、夜明け前だ こころも軽く 小船をだそう
静けさ漂う 夜明け前に
歌えば お日様だって 
ほら、目を覚ます

腹の底から歌って 仕事に励めば
ひしと感じるさ 
生きる喜び 生きる喜び
やがて目覚める 群れなす獲物
朝日を浴びて 水面に光る 

そこで もの言う 
漁師の澄んだこころの目
陽気さと自由こそ 
おいらの心意気 おいらの心意気
おや、釣りをしてるぞ、小娘が
子猫ちゃん!申し訳ないが
お前の仕掛けでは 獲物はかからない
ほら、釣りをしてるぞ、小娘が
かわい娘ちゃん! 
お前の仕掛けでは
おいらも掛からない!




「春に」
(Im Früling)
D.882


E・シュルツ詩
實吉晴夫邦詩

一人 丘の上 空は青く
緑の谷から そよ風が吹くよ
あの日のように やわらかく
あの娘とただ二人 手に手を取り
谷間の泉にうつる青空と
あの娘の顔 あの日のあの空の中

春の陽は今日も また輝き
花は咲き乱れ わたしを誘うけど 
思うはただあの人だけ
なにもかもあの頃と同じ姿
あたたかな光 泉に映る
真っ青な空 あの日のあの空のよう

月日のたつのは 矢より早く
恋のよろこびも 今は消え果てて
残る苦い思い出よ
鳥になって空高く 舞い上がれば
心のままに君を追いかけて
甘い歌で 心をとろかせてやろう
いつまでも 変わらずに



「リュートに寄せて」
(An die Laute)
D.905


F・ロホリッツ詩
實吉晴夫邦詩

ひそかに伝えて この胸の思いを
あの窓の人に
そよ風の波間に 花の香ただよう
月かげもさやかに 今宵一夜の逢い引き

二人の秘密を 誰にも知られず
月だけが知ってる
静かに奏でる この琴のひびきを
誰にも聴かすな
二人をつなぐメロディー



「戦闘の歌」
(Schlachtlied)
D.912


F・クロップシュトック詩
實吉晴夫邦詩

力は無くとも 力ある神がついている
勇気ある人も 勝つことはできぬ
力ある神なしには
たとえ血は流れ 祖国が危機でも
勝てはせぬ
屍は空しく朽ちるのだ 
すべてをやり遂げる神なしに
たとえ血を流し 
屍をさらすとも悔いはない 
いざや火の中に笑って突き進め
敵を倒せ! 敵を倒せ!
太鼓に合わせて踊りながらいけ征け
敵をめがけて!
ラッパの音に合わせて 
敵の門めがけて切り込むのだ!
飛ぶように進め
翼を広げて飛び込むのだ!
旗をなびかせて 軍旗をかかげて
突撃せよ! 突撃せよ!
あの白い帽子と 
抜き身の剣は将軍の印
彼の指揮の下足並みそろえて
いざや進め!
命賭けて 力は無くとも
力ある神がついている
血煙をあげて 今こそ斬り込め
命捨てて 笑って進め!



「十字軍」
(Der Kreuzzug)
D.932


K・ライトナー詩
實吉晴夫邦詩

僧侶がひとりで窓辺に立ち
騎士たちの戦さの庭に進む
祈りの歌をたからかに
手に手に十字架の旗をなびかせ
あの十字架の旗を

岸辺で大きな船に乗り込み
白鳥のように波間をゆく
僧侶はなおも窓辺にひとり
「わたしも家路をたどる巡礼 
荒波にもまれ砂漠をこえ
約束の土地を目指す巡礼
十字架の騎士」



「星」
(Die Sterne)
D.939


K・ライトナー詩
實吉晴夫邦詩

空に星のまたたきが
まぶしくて眠れぬ夜
星たちに罪はない
つかれた胸の傷をいやす
優しい愛の光

天使のような姿 
さまよう人の道しるべ
恋人達の守り神
海の彼方に口づけを運ぶ
愛の守り神

泣き顔をやさしく見つめ
涙ぬぐう銀の光
墓の上からやさしく
金色の指をあげて
天国をさしてる

永久にさかえよ光のむれ
いつまでもつきぬ光
わたしの恋のゆくてにも
その光をおしみなくそそいでくれよ
わたしの恋のゆくてに



「流れの上で」
(Auf dem Strom)
D.943


L・レルシュタープ詩
實吉晴夫邦詩

別れの口づけを潮風にのせて
はるかな岸辺を船を漕ぎ目指す

沖をながめれば波が舞い上がる
涙にくもる瞼に残るあの恋人の面影

波にさらわれて船は矢のように
ああ 岸辺はかくれて思い出を閉ざす
ああ 昔の幸せは二度とかえらない
あの幸せな日々よ 

深いため息をさそうふるさと
愛のさかえたふるさと

岸は矢よりはやく船をはなれゆく
見えない糸のように

船を引き寄せる 沖の小さな島
潮に流されて絶えず進む船

目指すは沖のあの荒波に浮かぶ
小島の岸辺 
心は枯れ果て 帰る岸辺もない
島影は見えず荒波に続く灰色の波が
寒気がおそう 
涙が溢れてこの袖を濡らす
つめたい風が肌をつきさす
すべて灰色 すべて灰色

見渡す海原に岸辺はもう見えず
見上げる夜空に星影またたく

やさしい光に面影もとめて
もしか奇蹟がこのぼくに起こって
ああ あの娘にも一度会えたら
やさしい星の光につつまれて

もう一度あの娘に
あの娘の瞳に出会う幸せを
この世でも一度ぐりあう幸せを
はかない夢よ!






「岩の上の羊飼い」
(Der Hirt auf dem Felsen)
D.965


ヴィルヘルム・ミュラー、ヘルミーナ・フォン・チェジー詩
實吉晴夫邦詩

高い岩の上に ひとり見つめる谷底
歌を歌えば 暗い谷間の底から
聞こえるやまびこ 響くよ、谷底

声を出すたびに 明るい響きが
下から聞こえる
あの子は遠くへ 行ってしまったから
遠くの国へと
  声を出すたびに 明るい響きが
  下から聞こえる

高い岩の上に ひとり見つめる水底
歌を歌えば 青い海間の底から
聞こえるこだまが 響くよ、水底

深い恨みにやせ細る 夢も消えて
この世には希望も無い
ひとり寂しく歳をとるだけとは
憧れに身を裂かれ
ひとりさ迷い続ける
面影を胸に秘めたまま 不思議な力
でも一度一目会いたいと
僕は旅に出る

もうすぐ春 胸が躍る
羊を追って 旅に出よう
  遥かな国へ 旅にでよう
もうすぐ春 胸が躍る
羊を追って 旅に出よう

声が届くまで 歌い続けよう
歩きながら 歌を歌おう
あの人の耳に届くまで

  命を懸けて もう一度
  君をこの手に もう一度
  しっかりと抱ける日まで

  力の限り歩こうよ 
  春は近い 胸が躍る
    さあ、支度しよう

    あの子を求め 旅に出よう
    春は近い 胸が躍る
    さあ、支度を調えて

    急げ、今こそあの子に会いに行くぞ
    急げ、今こそあの子を求めて
    命が尽きるまで 歩き続けよう
    さあ、今すぐ行こう






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