「竪琴に寄せて」(D737) アナクレオン原詩 ブルフマン独訳

 

アトレウスの子らを、あのカドモスを歌おう!  

けれど私の琴のしらべは、いつもかわりなく、

ただ恋を奏でるばかり。  

糸を張り替え、琴も新しく、ヘラクレスの勝利を、高らかに歌おう!  

糸を変えても、恋のしらべを、私の琴は、ただ恋を奏でるばかり。

さよなら、英雄たち!ああ、私の琴は、戦さを忘れて、ただ恋を歌うのだから。

さよなら、英雄たち!ああ、私の琴は、戦さを忘れて、ただ恋を歌うのだから。


 

→「文化史的考察1」へ戻る

→「恋する神々とシューベルト2」へ戻る