2009年初夏の例会
ピアノ連弾とソナタの午後
曲 目
ピアノ連弾のための四つのポロネーズより 二曲 D599
ピアノ連弾のための 創作主題による八つの変奏曲 D813
演奏 大原 亜子 矢澤 一彦
ピアノ・ソナタ 第19番 ハ短調 D958
演奏 大原 亜子
2009年5月23日(土)pm2:00開演(1:30開場)
会場:カルラ・ホール 参加費 3000円
今回で二度目のピアノ連弾例会は、大成功だった。会員の感想から引用すれば、
「いやあ、よかった。素晴らしい演奏。レコード、CDは何度聞いたか分からないくらい
だが、生は初めて。」ということになる。確かに今、これほどのシューベルトの連弾を
聞く機会は、日本ではこの例会を除いて、無いだろう。とりわけ、ジェリーズでの傑作
「創作主題による八つの変奏曲」D813は、初夏のジェリーズを描いた一幅の絵のように、
生き生きと、清冽で、瑞々しかった。
よく言われることだが、シューベルトの音楽を、天国のような美しさと、深い絶望の
音楽だとするなら、休憩後のハ短調ソナタは、まさしく絶望に根ざした音楽だと言わねば
ならない。先ほどの会員の方の感想から再び引用すれば、「ともかく凄かった。大原さん
のドレスの赤はシューベルトのハ短調の赤だったのかもしれない。」ということになる。
来年のお二人の例会がとても楽しみだ。