「村で」(「冬の旅」第十七曲)

W・ミュラー詩

Y・C・M邦詩

犬は吠える、鎖が鳴る

人は眠る、寝床の中

夢を見て慰めて

はかないこの世を渡る

朝になればみな消える

さようなら、夢を見て眠れ

欲にかられ、手を差し出しても

つかめるものは、腕に抱いてる

枕だけ

吠え続けろ、番犬どもめ

眠らせずに、追い立てろ

私はとうに夢を捨てた

夢見る人に用はない

私はとうに夢を捨てた

夢見る人よ、さようなら




 

 

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