「道しるべ」(「冬の旅」第二十曲)

W・ミュラー詩

Y・C・M邦詩

人の行く道を故なく避けて

隠れたこの道を探し続ける

雪に埋もれた岩間の道を求める

やましいことなど何もないのに

人を避けてる

愚かな願いに身を蝕まれる

それが運命(さだめ)か

道しるべはみな町を指してる

私一人だけ道を外れて

休む暇もなく求め続ける

憩いを

行く手を指さす一筋の道

この道しかない、この道を行こう

帰らない道を

行く手を指さす一筋の道

この道を行こう、帰らない道を

帰らぬ道を



 

 

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