「風見の旗」(D911−2)
W・ミュラー詩
Y・C・M邦詩
風見の旗が風に揺れる
私のあの娘(こ)の家
たちまち閃いた
ここには長居は無用
もっと早く悟るべきだった
ドアに貼られた新しい札
一目見たなら諦めたはず
あの娘(こ)はすでに人妻
風になぶられこの心は
旗のように震える
慰めなどいらない
あの娘(こ)は金持ちの花嫁
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