「孤独・フィナーレ」

J・マイルホーファー詩

Y・C・M邦詩

孤独に祝福を!

樅(もみ)の樹の木陰に、夕陽が舞い下りる

葉先を赤く染めて。

ホトトギスが枝で鳴いてる

幹をえぐるキツツキ

激しい音を立てて、流れ下る川

命を懸けて求めたすべては

霞か雲のように、空に消えてゆく

あこがれた孤独は、年寄りのものに

この世の苦しみは、しあわせのカギとなる

しあわせのカギとなる

 

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