「狩人の夕べの歌」
ゲーテ詩
Y・C・M邦詩
足音をしのばせて
獲物に銃を構えた
不意にきみの顔が
浮かんで消えない
きみの笑顔が。
足音も立てず
野原を翔け抜ける
猟師の姿には
目もくれないで
翔け抜ける。
空しく思い続ける
月よりも遠いきみを
ひそかに夢に見る
二人のしあわせを
愛のまぼろしを。
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