「すすんで沈む」(D700)
J・マイルホーファー詩
Y・C・M邦詩
どこへ行くのか、おお、ヘリオス?
涼しい波間に、火の身体を沈め
燃える光を、贈りながら消える
奪いはせず、与えるだけ
恵みに満ちた人生!
黄金に包まれ、別れると
夜のとばりが下りる。
月影も、星たちも
光る力はなくて、私が山陰に
隠れると、遠い夜空の果てに
輝きはじめる。
→「文化史的考察4」へ戻る